●342 春野の雲雀 はるののひばり 〇みどりのわかぐさしとねにしきて

 表題:春野の雲雀
 読み:はるののひばり

 収録:(A)改訂新女子音樂教科書 第4編 若狭萬次郎著 中等學校教科書 1933(S.8).9=初/1943(S.18).7=修正3版 ◎[A3-3],Copy=[Ka3] ※作曲者表記なし

 記譜:単声(伴奏なし) ヘ短調/ヘ長調 2/4

 インチピット:ミミ|ファミミミ|ファミミド|ドシラソ|ラ

 曲:クルシュマン,カール・フリードリヒ(Curschmann, Karl Friedrich)(1805-1841)[ドイツ]
 詞:犬童球渓

 ※春野の囁き(340)、雲雀(371)と同一


[詞] ※改訂新女子音樂教科書 第4編より

1.緑の若草(わかくさ)しとねにしきて 霞のみ空を歌ひ舞ひつ
  上りて下りて一日(ひとひ)を送る その影幽(かす)けき春野の雲雀
  ああ雲の上のああ星の世(よ)の 天(あめ)なる不思議を探るか雲雀
  あれあれ重なる雲間を分けつつ 早もその影見えずなれど
  あはれ聲のみ空にのこる

2.重なる白雲(しらくも)翼に分けて 上りしその影見つつし居れば
  急ぎて落ちくる影勇ましく その聲樂しき春野の雲雀
  ああ雲の上のああ星の世(よ)の 不思議を探りて歸るか雲雀
  あれあれ見るまに向ひの丘なる 茂る小藪(こやぶ)に見えずなれど
  あはれ聲のみ空に聞(きこ)ゆ
  疾(と)く疾く語れや天の不思議


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